フィリピン・大学の学費を無料化へ、本当に必要か?

2017年8月3日の木曜日、ドゥテルテ大統領がフィリピンの大学の学費を無料にする法案にサインしたというニュースがありました。これが実施されるのは2018年の2ndセメスターからで、国立大学、州立大学、国立訓練校の112校が対象になるそうです。

フィリピン・大学の学費を無料化へ

ドゥテルテ大統領が就任前から声明を上げていたフィリピンの大学の無料化。ついに本格的に始まるようです。この新し法案が対象になるのはフィリピンの全ての大学ではなく、国立大学、州立大学、国立訓練校の112校。

セブで対象になる大学はCebu Normal University、Cebu Technological Universityの2校。来年2018年の2ndセメスター(11月)から対象になるそうですが、本当にこれは意味がある法律なのでしょうか?

まず、このフィリピンの大学無料化で国が負担する金額は毎年1000億ペソ以上。政府は単位を落としたら対象に入れないだの色んなことも言っていますが、彼らの目的は貧しくて大学に行けない若者に対して授業料を無料化にして学校に行きやすくすること。

ただ、国立大学などにいる学生のほとんどは、小さい時から良い教育を受けてきた裕福なフィリピン人が多い。結局貧乏で良い教育を受けて来られなかった学生は大学に入ることが出来ず、裕福なフィリピン人の学費が無料になるだけ。という事が心配です。

フィリピンの大学って授業料いくらなの?

私はセブの私立大学・サンホセ大学に現在通っています。上の写真がサンホセ大学の1セメスターの学費です。私は7教科(1教科約2000ペソ)しか取っていないので若干安くなっていますが大体1セメスターにかかる金額が25000ペソ(約5万円)です。年間で学費が10万円という事になります。

サンホセ大学はセブの中でも頭がいい学校で学費も高めです。日本人の感覚からすればありえない安さですが、フィリピン人にとっては厳しい値段なんです。1セメスターを6か月とすると1か月にかかる学費は約4000ペソ。平均月収10000ペソのお金が無いフィリピン人にはかなり難しいのです。

大学無料化のデメリットは?

大学の無料化のメリットは簡単かと思うのでデメリットは何でしょうか?それはバカな大学は潰れていく事、私立大学の学費が上がること、そして家庭が貧しいバカな学生はもっと大学に行けなくなってしまう。

大学の無料化はもちろん私立大学は対象になりません。私立大学も多少国からの支援はあると思いますが、国立大学などの学費が無料になるという事は国が投資するところを絞り込むという事。ようは、頭の良い学生は無料で良い教育が受けることができるという事。

そうなってくるとフィリピンの貧しい頭の悪い子供はもっと大学に行きづらくなってします。そして、バカでも入れる私立大学の学費は上がる可能性もある。私の通う私立大学のサンホセ大学の入試なんてただのIQテストでどんなバカでも入れます。学費が払えることが出来れば。

フィリピンではお金がある学生が頭が良いというのは鉄則中の鉄則なのでこの新しい法案が更に貧しい家庭を困らせることがあるかもしれません。

まとめ

マッサージ屋のお兄さん、お姉さんに今度聞いてみてください。「大学は卒業したの?」と、120%途中で中退しただの、行ってないだのと言うと思います。彼らが辛うじて昔通っていた大学はフィリピン人に聞いても知らない超無名なバカ大学。学費も安く、本当に大学を卒業したと言える為に行く大学。

フィリピンでは大学卒でないとジョリビーでも働くことができないほど格差がどんどん広がっている世界。今回の新しい大学無料化の法案でバカ大学は消えて行き、貧しい頭が悪い学生には不利になる可能性だってある。

ドゥテルテ大統領がどんなプランでこれから大学を無料化にしていくのか楽しみですが、一人でも多く、本当に大学に行きたい若者が勉強できることを心から願います。