9月30日、ドゥテルテ大統領の出身地でもあるダバオ市での演説で大統領はとんでもない発言をしました。
「ハイル・ヒトラーは300万人ものユダヤ人を虐殺した。フィリピンにも300万人の麻薬中毒者がいる。私は喜んで彼らを殺そう。ドイツにヒトラーがいたようにフィリピンには私がいる。
この発言は相当ヤバかったらしく国内外でも多くの反感をくらってしまいました。ドイツではこれは容認できなとし外務大臣がフィリピン大使を呼び出して説教・・・。アメリカの国防長官 アシュトン・カーターは 「もうロンガイ・・」とコメント。 あのマニー・パッキャオ(有名なフィリピンのボクサー、今はなんと上院議員!)も ”これは非難されるべきだ。” そして、もちろんユダヤ人たちもゲキギレ。と、大変な騒ぎになってしまいました。
しかし、これはドゥテルテ大統領が言い始めたことではありませんでした。彼を選挙の時に反対していた人などアンチ-ドゥテルテの人々が言い始めていたそうです。 現地フィリピンでは少数のアンチ組がドゥテルテが”麻薬者中毒撲滅宣言”を掲げてからジワジワとヒトラー説を広まっていたそうです。
「ドゥテルテってヒットラーみたいじゃなね? こいつはフィリピン国民を殺してしかもアメリカと喧嘩して独裁国家にしようとしてる。」 などです。
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ドゥテルテは確かに言いすぎましたが”麻薬者中毒者はマジで殺す”ということを強調したかったのでしょう。 ちなみに彼はこれを言った2日後に謝罪をしています。ユダヤコミュニティのパーティーに参加してスピーチをし、謝罪しました。
ドゥテルテはいろんな暴言を言ってたくさんの批判をくらっています。以前はオバマ大統領を「売春婦の子だ」などと言ってラオスで予定されていた会議をキャンセルされました。
しかし、この暴言を吐くことによりたくさんのメディアに取り入れられ日本のニュースアプリにも毎日ドゥテルテの記事が載っています。これは彼の性格もですが一つの戦法だと言えるでしょう。 暴言を吐き相手がどのように動くかを見極め裏では有効な駆け引きをする。この戦法を使って実際に市長時代ににダバオ市をフィリピンで一番平和は市にしました。
しかし、こんな状態ではたして”市”の平和は作ることはできたが”国”の平和を作ることができるのでしょうか。 今後のドゥテルテ大統領の政治力に期待です!
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