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フィリピンの大学には学費が無料になるバイトがあった

投稿日:2018年3月7日 更新日:

フィリピン人の大学生はどのくらいバイトをしているのか?どんなバイトをしているのか?今回調べてみました。今回、フィリピン人大学生のバイト事情を赤裸々に教えます。

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フィリピン人大学生はどんなバイトをしてるのか?

フィリピンの大学

 

フィリピン人大学生が主にしているバイトは「ありません」。フィリピンではほとんどの学生がバイトをする習慣があまりなく、バイトをしている=学費や生活費を稼いでいる。=金が無い。という理由に至ります。

日本の大学生だとお小遣いの為、などプラスアルファのお金のためにバイトをする学生が大半だと思います。フィリピンでは、生き延びるための資金、大学を何が何でも卒業するため、というヘビーな理由でバイトをしてる人が多く見られます。(ちなみにセブの大学の授業料は1セメスター平均15,000ペソほど)

セブのアルバイトの時給はだいたい45ペソ~50ペソです。(ジョリビーは時給45ペソ)例えば、土日は8時間マックスでバイトして、平日は週2回、4時間づつバイトすると、月に4,320ペソのお小遣いになります。

1日の食費や交通費を100ペソに抑えて、月1,000ペソの物件に住めばこれでギリギリ生活費は自分でやっていける。しかし、そんなお金に困る学生のために大学が提供する、学費が無料になるバイトがあります。それは何でしょうか?

フィリピンの大学には学費が無料になるバイトがあった

フィリピンの大学の図書館

 

フィリピンの大学には学費が無料になるバイトがあります。それは、Working Studentと呼ばれるバイトです。大学内で働くことで学費を4年間全額免除してもらえる嬉しい制度。私の大学・University of San Jose Recoletosには生徒数が約20,000以上人います。

その中のおよそ400人の学生がWorking Studentと呼ばれる生徒で、毎日6時間、学校内でバイトをしなくてはいけません。バイト内容は図書館で働いたり、オフィスで働いたり、放送局、教授の助手など、大学のスタッフの大半が学生によってシステムがまわっています。

Working Studentは入試を受けて応募すれば、受け入れてくれるそうですが、毎日6時間をバイトにあたなければいけないので卒業は5年以上かかってしまうそうです。そして、ある一定の成績を取り続けなければ行けない。なんとも大変なバイトです。

フィリピンでは大卒でないといけない理由

サンホセ大学

 

ササセブの通うUniversity of San Jose Recoletos (サンホセ大学)はセブで2番目に頭が良い私立学校で、学費もトップクラスに高いお坊ちゃま学校です。学費が高い=辞める学生も沢山います。入学してから卒業できる学生は約65%。約35%の学生は学費が払えないという理由で大学を辞めてしまいます。

フィリピンで大学を卒業しないと待ち受けていることは、仕事が無い。ということ。仕事が無いことはありませんが。良い仕事には絶対につくことが出来ません。(良い仕事とは月20,000ペソ以上) ショッピングモールにいるセールスレディーは。月の給料が8,000ペソくらいですが、それでも大卒でないと採用はされない。

そもそも大学を卒業していない学生と、卒業している学生とでは社会性というものが全く違い、社会で使える人材は大学に行かないと育たない。雇う側の方は万一致かと思いますが、面接をしてると大卒、高卒のフィリピン人とでは全く持って社会人としてのクオリティが違う。教育というものがいかに大事なのか発展途上国であるフィリピンではものすごく感じることです。

フィリピンは格差社会。お金持ちが良い大学に行き、良い教育を受け、良い企業に就職する。貧乏は大学に行けず、教育を受けることができないので良い企業に就職が出来ない。そもそも道徳面での成長が乏しい為、小さいセブ島でしか生きた事が無い為、自力で一発逆転してやろうという意思も生まれない。

こういった不意の連鎖が何年も何百年も続いているのがこの国なのです。

まとめ

サンホセ大学の階段

こんな記事を書いてフィリピン人は不幸だ。と言いたいわけではなく、日本人からすれば「貧乏なフィリピン人はこのようなサイクルになってしまい可哀そうだ。」、「もっと頭を使ったらお金は生み出せるのに」、と思うかもしれない。

でも、フィリピン人の常識と日本人の常識は全くもって違っており、日本人がフィリピン人は可哀そうだ、思っている事はかなり勝手ごとで、フィリピン人からすれば当たり前。むしろ、色々お節介に考えすぎの金がある日本人よりフィリピン人の方が幸せな生活をしているのではないかと思う時もあります。

私がこの国に来て一番最初に感じた事、日本人に無いと思った点、「小さな幸せを笑って楽しむフィリピン人」もちろん、苦労ばかりのフィリピン人ですが、きっと日本人もフィリピン人から学べる、大切なことはあるのかもしれない。

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