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フィリピン麻薬戦中止へ・汚職が無くならない理由

先週ササセブでお伝えしたように韓国人男性が警察官によって殺されるという事件が発生しました。男性は麻薬に関わることは一切しておらず、犯行に及んだ警察官たちは麻薬戦争の肩書を借りて韓国人男性を逮捕し殺害差ました。しかも、男性の奥さんに多額の身代金を要求していたそうです。こうした事態になりドゥテルテ大統領は麻薬戦争は一時中断し、警察官の汚職を徹底定期に排除していくを宣言しました。

マニラで韓国人が誘拐・死亡確認 犯人グループは警察官  ☜こちらがその事件の記事です。

 

麻薬戦争一時中止し警察官の汚職撲滅へ

ドゥテルテ大統領もこの国がここまで腐っていたとは思っていなかったようです。就任して6か月で6000人物麻薬中毒者を殺害していたドゥテルテ政権でしたが、ここへきて麻薬中毒者を取り締まっていた警察官も腐っていたことが浮き彫りになりました。しかも、事件に巻き込まれたのは韓国人とかなりやっかいなことになってしまいました。

ドゥテルテ大統領は正式に韓国側に謝罪をし、麻薬戦争を一時中断して警察の汚職撲滅を宣言しました。しかし、この事件に巻き込まれたのがもし韓国人でなければおそらくこういった事態に結びつかなかった可能性はあります。実際、麻薬戦争で亡くなった何人かの被害者の親族も「彼は麻薬などしていなかった」と反論するケースは沢山あります。この国で誰が本当のことを言っているのかは正直見極めることは大変なことですが、無罪で殺された被害者を多くはないのではないかと思います。

しかし、フィリピンではこういった汚職というのは今現在も当たり前のように行われていて、それを取り締まる人も汚職しているので歯が立たないのです。なぜ、ここまで汚職が多いいのかいくつかの例をご紹介します。

 

なぜフィリピンで汚職は無くならないのか?

どこの国でも汚職というものは存在します。実際に日本の政治家も騙されていたケースを除くと沢山あるかと思います。何故フィリピンには汚職が多いいのか、いつごろからこの国に広まっていったのか2つに絞ってお伝えします。

 

1つ目は、フィリピンを独裁政権によって支配していたマルコス前大統領が一つの原因かと考えられます。アメリカの植民地時代を終えフィリピンの大統領になったマルコス大統領。彼はフィリピンを独裁政権のもと支配し、彼自身も税金を使ってかなり豊かな生活もしていたことは有名ですが、独裁政権が国を腐らせました。1966年~1986年のマルコス政権下のGDP成長率はたった1.4%と発展途上国の中ではほぼ最低レベルの数値で、この独裁政権時に汚職がフィリピンにかなり蔓延したとも言われています。

汚職のメカニズム

不正のメカニズムを3つにまとめた論文があります。アメリカの組織犯罪研究者のドナルド・クレッシーが発表した内容です。3つの不正のメカニズムは

  1. 動機・プレッシャー
  2. 機会の認識
  3. 姿勢・正当化

 

1.動機プレッシャーとは不正を行う際の心理的なきっかけのことです。例えば、個人的な不満や理解ができない叱責、また組織的なものだと過剰なノルマ、外部からの利益供与、業績悪化、株主からの圧力など。この原因を更に細かく6つに分けると以下のようになります。

  • 割り当てられた責務への違反
  • 個人的な失敗による問題
  • 経済情勢の悪化
  • 孤立
  • 地位向上の欲望
  • 雇用者と被雇用者の関係

フィリピンだと特にマルコス政権から続く経済情勢の悪化が大きいのかもしれませんし、不正というものが当たり前になってしまっているのが現実です。

 

2.機会の認識とは言葉の通り、不正を行える環境があることを言います。例えば一つの業務を1人に任せていると不正をするチャンスは十分にあるのです。フィリピンでの主な原因は内部統制機能や内部監査機能が上手く行われていないとこういった問題はすぐに起こります。「これをしてもバレない」その機会と認識が汚職に繋がるのです。

 

3.姿勢・正当化とは簡単にいうと「周りもしているから自分も大丈夫だ」というつまり不正を正当化してしまうことです。これは上記でお伝えしたように不正が当たり前になってしまっている現状です。フィリピンでは警察官、政治家などが麻薬を取り締まるどころか麻薬を運ぶ源になってしまっているケースがあります。

 

参考:Wisdom

 

今後の対策

私自身フィリピンで生活していてアンダーマネーとう物はかなりと提示されたことはあります。運転免許証を取りに行く際に「色々と書類が不足していて発行できないから5000ペソ払ったら特別にすぐに発行してやる」とか、ビザ延長をした時に「1000ペソ俺にくれたらビザ延長代をチャラにしてやる」と言われたことがあります。ちなみに、どちらも政府機関の仕事場です。

ドゥテルテ政権に変わっても汚職というものは無くなることはなく、実際に減っている実感は正直ありません。この汚職問題も本当に改善するのであれば、最終的にはフィリピン人の性質を変えなければ何も変わることはありません。色々とメカニズムはありますが国民性がこのような感じでは経済を伸び悩みがあるかと思います。ドゥテルテ大統領が大胆に「麻薬中毒者は殺す」と言って実際行っていますが、そこまでしないとこの国は変わるきっかけが出来ないのです。麻薬戦争一時中止で警察官たちの汚職排除。成功することを期待します。

 

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