フィリピンが発展できなかった理由・セブの大学の先生に聞いてみた

発展途上国のフィリピン。道端にはストリートチルドレンが沢山いてダウンタウンはかなり汚い。かつて豊かだったフィリピンがなぜ今はこんな現状なのか、セブの大学の先生に聞いてみました。

昔は日本人がフィリピンに出稼ぎをしていた

明治時代から太平洋戦争勃発まで何人の日本人がフィリピンに行ったか知っていますか?その数は53,115人と記録されているそうです。(観光客の数ではないですよ)この数字は当時日本人が世界各国に行った数の6.8%、東南アジアでは69,7%だそうです。当時の日本は現在と比べると世界的(独、仏、英、伊、露、米、阿)には貧しく、黒船のペリーなんかに不平等条約を結ばれちゃうまだまだ弱っちー国でした。

今ではフィリピン人が日本に出稼ぎに来ていますが、昔は日本人がフィリピンに出稼ぎに行っていたそうです。フィリピンは当時スペインに統治されており、色々な困難もありましたが、経済的には東南アジアの中では豊な方だったそうです。上の写真がフィリピンの昔の家。スペインの文化が混ざっていて美しい豪邸です。

日本人がフィリピンでどんな仕事をしていたかと言うと、娼婦、道路工夫、農夫、大工、木挽、漁民、商人だったそうです。ちなみに、秀吉・徳川の時代にも日本人がフィリピンに行って壺を秀吉にあげたら喜んだというお話もあります。

日本の歴史は置いておいて、何故、当時日本より発展していたフィリピンは現在このような発展していない状態なのでしょうか?ズバリ2点に絞ってお伝えします

フィリピンが貧乏な理由・セブの大学の先生に聞いてみた

私は現在、フィリピン・セブ島のサンホセ大学で勉強しています。学科は国際関係学です。政治学のクラスで先生がなんでも質問していい。と言ってきたのでズバリ質問しました。

「フィリピンは昔、統治されていたこともあったけど東南アジアでは豊かな国であった。ではなんで今、発展が遅れてしまって貧困も沢山いるような状態になってしまったのか。原因は何なのか?」

と質問してみました。先生は「このジャパニーズなんか威張ったような質問してきたな」とビサヤ語でフィリピン人の生徒に愚痴を飛ばした後に英語で私にこう答えました。

「フィリピンはグレートな国だ。だって、ここには資源がある。人口ピラミッドも理想的だ。ただ、フィリピン人はその資源の使い方を知らない。フィリピンに絶対的に欠けているのは”Right attitude”だ。」と言っていました。attitudeとは直訳すれば態度、姿勢、物事や人にに対する考え方、のことを言います。今回先生が言っていたRight attitudeが欠けているという事は、正しく物事を考えることができない。と日本語で言えるでしょうか。

そうなると、モラルが足りないと自分は勝手に解釈してしまいました。いや、こうなると国民性がクソだ。って結論に・・・・

Right attitudeが欠けている原因には、教育と思われがちですが、フィリピンでは良い教育を受けてきたはずの政治家が政治を動かし、国が上手く機能していません。システムがダメなのです。マネジメントというものが根本的にできていない。

日本は江戸から明治にかけてある程度のシステムがあった。第二次世界大戦敗戦後もアメリカに完全に植民地化されることなく独自のシステムをとりあえずはベースに成長してきた。残念ながらフィリピンにはスペインに長く統治されていたこともあるのかそのベースになるシステムが全くなかった。

大学の先生も言っていましたがフィリピンは政治のシステムが根本的にダメだと言っていました。その原因を作ったのが、マルコス大統領と言えるでしょう。

マルコス政権がフィリピンを腐らせた

picture by bbcnews

マルコス大統領はフィリピンの独裁政権の元率いた独裁者。彼は頭がよかった。フィリピンの資源をどのように使うかも知っていました。しかし、彼はその能力を国のために使わなかったのです。国の経済はアメリカ、日本、華僑に乗っ取られて吸い込まれてしまい、政府内の汚職がこの頃から本格的に始まったそうです。

そしてフィリピン国内には麻薬のビジネスがウヨウヨするようになり、もうどうしようもない。国民はゆうことを聞かない。というか分からない。そして政府は機能していない。そんな時に現れたのがドゥテルテ大統領でした。

彼は殺す。といった事で麻薬に対抗し、政府の汚職も強引に対応しようとしています。フィリピン大学や国をダメにする原因のカトリックはこれに猛反発していますが、大学の先生はこれが唯一フィリピンが変わるために、もう一度ちゃんとしたシステムを作るために必要なんだ。そして、フィリピン国民は日本と違ってクソのようなニュースを取り上げず大統領を支持しています。

元々の国民性もありますが、それを教育しなかった国のシステム等がフィリピンの発展を遅らせてしまっていると私は大学の授業を聞いて感じました。

まとめ

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日本が発展した理由は朝鮮戦争のこと、いや、日清戦争、いやもっと遡れば明治維新、いやもっと遡れば日本人の勤勉さが経済を発展させた。(ここの意味が分からない方は”日本 発展 理由”でググったら意味が分かります)

フィリピン人に勤勉さはありません。フィリピン人の先生もフィリピン人はレイジーだと言っていました。私はフィリピンがなぜ貧乏か、クラスでは言えませんでしたが単純に国民性にある。もちろんこんなこと言えません。スペインに統治され、アメリカ、私たちの日本も統治しました。そして経済は華僑がすべてを握っています。でもフィリピンの学生も観ているとハングリー精神的なのはありません。

親が学科を選んだ。門限がある。金がない。親が病気だ。キリストに祈っていれば助けてくれる。そして必ず言い訳をする。そしてそれを受け入れて叱らない概念が存在する。

もうこれは完全に文化です。文化的にフィリピンは発展しないような国なんではないかと思ってしまいました。これはフィリピンに住んでいないと分からない事かもしれませんがこれがフィリピンの現状です。

中国にはモラルはありませんが彼らには歴史があり、システムがあります。フィリピンはシステムがない。でも私はこれからフィリピンは変わると思います。日本のような常識とは違ったものですが、きっとドゥテルテ政権中にまず、中身を改造し、システムを作り直していい方向へと向かうと思います。

日本人は勤勉さがあると言いましたが今はどうでしょう?政治の関心はフィリピンの学生の方が強いです。愛国心も強いです。

日本の若者も負けてはいけません。

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