ドゥテルテ大統領が暴言する理由

10月4日、ドゥテルテ大統領はまたアメリカに暴言を吐きました。

「ミスター・オバマよ、地獄へ落ちろ! EUよお前らは煉獄に行け!」 はい、また突拍子もない発言が彼の口から生まれました。彼はアメリカに対してそうとうキレています。その理由は、アメリカの自分勝手な要望をフィリピンに押し付けまくっているからなのです。ドゥテルテ大統領は次をもってアメリカとの軍事共同練習を最後にすると主張しており将来的には米軍を撤退させるつもりだ。(以前ミンダナオ島にいる米軍に対し”出て行け!”と言っている)更に、アメリカが武器を売ってくれないのでロシアや中国から武器を購入予定と完璧にアメリカを否定しまくっているのです。さすがに同盟は解除しないだろうがアメリカと仲が悪くなりますね。これはアメリカにとっては都合が悪いです。

フィリピンとアメリカの間にはEDCA(防衛協力強化協定)これは簡単に言うと日本でいう沖縄みたいなものでフィリピンになんかあったらアメリカが助けてくれるという約束事です。しかし、ドゥテルテ大統領はこの約束事にかなり怒っています。なぜでしょう? ドゥテルテ目線からお伝えしたいと思います。

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簡潔に言うと、アメリカのフィリピン支配、そしてアジア支配です。アメリカは間接的なアメリカ帝国を築こうとしているのです。フィリピンはかつてアメリカの植民地でもありました。アメリカはアジア再支配のために都合のいいフィリピンを再び植民地化しようとしているのです。EDCAのおかしい内容を少しご紹介しましょう。

第2条第4項:「EDCAは米軍に広範囲の活動ができるよう”Agree Location”(同意された場所)を提供しなければならない。」ちなみに軍隊の数、滞在期間の記載は無し。米軍は実質どこでも駐留できてしまうわけです。

第3条1項:「EDCAは米軍は民間請負企業に同意された場所だけではなく訓練や支援(車両の給油や整備、米軍のための民宿、部隊・物資の配備など)提供しなくてはいけない」また、米軍はその同意された場所に対するコストは一切かからず水道代や電気代などをフィリピンの税金で補うです。そうなんです。いわゆる”同意された場所”というのは単に軍事基地であり税金はフィリピン持ち。アメリカが仮に他の国に攻撃する時はフィリピンをトランジットとして利用するこができるのです。

第6条第4項:「アメリカと契約した会社は資材や備品を同意された場所に無制限で集積することができる。」フィリピンにはたくさんのアメリカ系の企業があり数多くがアメリカ政府繋がりです。こういった政府関連の会社がこれから増え、民間人をそのために安い給料で雇い、第8条第1項ではそういった民間請負企業はユティリティーの料金は免除されフィリピンの税金で賄われます。

第4条1項:「同意された場所または契約した施設などには物資などが無制限で集積が可能」これは支援物資なども含まれますがもちろんミサイルや核兵器なども含まれるでしょう。フィリピンはアメリカ軍の軍事倉庫になってしまうのです。

第7条第4項:「この協定は10年間有効」しかもどちらかが打ち切らない限り一生続けることが可能なのです。

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と、いかにもアメリカにかなり有利な案件であり、フィリピンはまるで植民地化されるようです。沖縄でもですがフィリピンでもたくさんの女性がレイプされたりたくさんの人が米軍によって殺されています。アメリカはアジアを軸に支配をするためにアジア圏で最も勢力をつけてきた中国を嫌っている。東シナ海領有権問題でアメリカはフィリピンをかなり支援しているが、これはフィリピンのためでもあり、自分たちのためでもある。

そうなんです。アメリカが再び、更に、世界を間接的に支配するためにこのEDCAはフィリピンに押し付けられました。ドゥテルテ大統領は言い過ぎなところもあります。しかし、その裏にはアメリカのこのわけのわからない要望が隠されているのです。これが平和、自由といえるでしょうか?彼の馬頭ばかりを楽しんでないでしょうか? フィリピンでこんな発言をする大統領の支持率は圧倒的に安倍総理の支持率より高いです。ドゥテルテ大統領がアメリカを侮辱しているのは本当の意味でアメリカから独立したいと願う国民の声なのではないでしょうか。

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